パソコンQ&A(その1)
13.海外モバイル通信の仕方

用意するもの(ハードウェア)
1.パソコン
2.電源プラグ変換アダプタ
3.電話回線変換アダプタ
4.回線チェッカー
5.電源延長ケーブル(あると便利)
6.電源タップ(あると便利)
7.電話線延長ケーブル(あると便利)
8.電話線中継コネクタ(あると便利)

海外での接続に際して注意しなければならないのは、電圧、電源プラグの形状、電話回線のモジュラージャックの形状、及び電話回線の仕様(極性及び配線)。

1.電圧については現在ではPCの電源変換アダプターが100-240Vまで対応できるようになっているが、念のため要チェック。
(対応していなければ変圧器が必要。変圧器には大電力機器用と精密機器用とがあり、精密機器用を使用すること。)

2.電源プラグ(コンセント)は行き先で使用されている形状への変換アダプタが必要。
(国によっては数種類の形状のものが使用されているので、事前チェックで可能性のあるものは全て用意して、実際に滞在先(ホテル)でどのタイプのものが使用されているかチェックする必要がある。サスコムという商品はあらゆる形状に対応可能となっているので、これ1つあれば全て用が足りる。)

3.モジュラージャックも行き先で使用されている形状への変換アダプタが必要。
(国によっては数種類の形状のものが使用されているので、事前チェックで可能性のあるものは全て用意して、実際に滞在先(ホテル)でどのタイプのものが使用されているかチェックする必要がある。これもいくつかの形状のものが1つにまとめられた商品が販売されている。)

4.電話回線の仕様とは、電話線の極性や配線の違いのことをいう。またホテルなどでは交換機を使用して高い電圧がかかっている場合があり、モデムを壊してしまうことがあるので、これらをチェックして日本仕様に対応させる必要がある。
(これは実際に現地のホテルに行ってチェックしてみないとどのようになっているかは分からないが、MODEM SAVERという商品はこれらのチェック機能の他に、極性反転機能、配線を入れ替える機能も付いているので、これをひとつ購入しておけば全て用が足りる。)

ちなみに日本の場合は、電圧は100V、電源プラグはAタイプ、モジュラージャックはRJ-11、電話回線の仕様はNORMAL。


事前準備及び現地での作業(ソフトウェア)
ソフトウェア関係では「接続ツールの設定」と「メーラーの設定」の両方が必要。

[接続ツールの設定]
(YBBの場合)
下記YBBのサイトより、海外ローミングに必要なソフト(iPass for Yahoo! BB )をダウンロードして必要な設定を行う。 (設定の仕方は同サイトに記載されているが、下記の通り。)
このソフトを使えば現地のローミングサービスを行っているプロバイダに簡単に接続できる。
(YBBの場合は、この専用ダイヤラーソフトを使用しての接続のみ可)

Yahoo BB 海外ローミングサービス

A.設定方法(iPass for Yahoo! BB)

1.ダイヤルのプロパティの設定(「オプション」〜「ダイヤルのプロパティ」)

[全般]
[外線発信番号](海外のホテルの場合は通常9が多い)
[キャッチホン機能の解除番号](通常不要)
[ダイヤル方法](ホテルの場合は通常トーンでよい)

[現在の所在地]
□選択したアクセスポイントと同じ市内
国/市外局番/市外局番の指定方法
(発信元がアクセスポイントと同じ市内の場合は、初期設定のチェックが入った状態で利用する。市外局番が省略される。)
(市外、国外から利用する場合は、チェックを外して発信元を指定する。状況に合わせて、市外局番、国際番号が追加される。)

[通話カード]
□通話カードを使用(YBBの場合サポート対象外)

2.ユーザー情報の設定(「オプション」〜「ユーザー情報」)
[インターネットのログイン]
[ユーザー名](記入する)@ドメイン(yahoo.co.jp)
[パスワード](記入する)

3.ダイヤルアップの設定(「オプション」〜「設定」)
[全般]
[ダイヤルアップ]
[デバイス/モデム]...(利用するモデムを選択する)
[再試行]...
ダイヤル試行回数(初期設定は2回)
ダイヤル後に接続完了を待つ時間(初期設定は120秒)
[□スマートリダイヤル]...
(接続を失敗した時に自動的に最寄りのアクセスポイントに接続する機能。初期設定ではチェックは入っていない。)

4.電話帳の更新(「オプション」〜「電話帳を更新する」)


B.利用方法(iPass for Yahoo! BB)
メールをする場合は、まず接続ツールでプロバイダに接続してからメーラーを開く。

1.接続方法
[モデム]

[所在地で検索]...国/州/市町村/市外局番
(国、市町村を記入すれば電話帳にアクセスポイントが表示される。)

[電話帳]...全てを選択(ここで利用するアクセスポイントを指定する)

[ダイヤルのプロパティ]...
(指定したアクセスポイントへのダイヤル番号が表示される。外線発信番号も全て表示されるので、必要に応じてここで発信番号の調整を行う)

[お気に入りの追加]...
(よく利用するアクセスポイントを選択した状態で、「お気に入り」メニューから「追加」を選択すると、選択されているアクセスポイントがお気に入りメニューに追加される。)

2.接続に成功した場合
(タスクトレイにiPassと接続の2つのアイコンが表示される)

3.切断する場合
(iPassのアイコンをダブルクリックすると接続状況ダイアログボックスがデルので、切断ボタンを押す)
(または、接続アイコンを右クリックして切断をクリックする。)


[メーラーの設定]
日本での設定と同様の設定でよいが、日本でブロードバンドを使用している場合はLANの設定となっているので、ダイヤルアップ接続での設定を行う必要がある。

メールアカウントの設定方法についてはこちら

参考ホームページ

地球のつなぎ方
初めての海外ローミング
海外通信マニュアル

(参考)
ダイヤルアップネットワーク利用による接続の仕方
(PLALAで海外スタンダードAPを使用する場合はP'z Dialerを使用するか、或いはこの方法で接続の設定をする)

1.「マイコンピュータ」〜「ダイヤルアップネットワーク」〜「新しい接続先」
[接続名](プロバイダ名、発信地名など適当に組み合わせて記入する)
[モデムの選択](使用するモデムを選択する)
[接続先電話番号]
[市外局番/電話番号/国・地域番号](電話番号はアクセスポイント情報で確認する)
[新しい接続の画面](完了)

2.「マイコンピュータ」〜「ダイヤルアップネットワーク」
新しく作成したダイヤルアップアイコンを選択して「ファイル」〜「プロパティ」
[全般](電話番号の入力、接続の方法で入力した内容を確認する。)
[サーバーの種類]
[ダイヤルアップサーバーの種類]...(そのままでよい)
[詳細オプション]...(PLALAの場合、暗号化パスワードを使うにチェックを入れる)
[使用できるネットワークプロトコル]...(TCP/IPにチェックを入れ、TCP/IPの設定をクリック)

3.[TCP/IPの設定]の画面
○サーバーが割り当てたIPアドレスにチェックを入れる。
○ネームサーバーアドレスを指定するにチェックを入れ、プライマリDNS、セカンダリDNSを記入する。
○IPヘッダー圧縮を使うにチェックを入れる。
○リモートネットワークでデフォルトのゲートウェイを使うにチェックを入れる。

5.[接続]の画面
[ユーザー名](記入する)
[パスワード](記入する)
□パスワードの保存(チェックを入れる)
[電話番号](確認する)
[発信元](確認する)

6.よければ[接続]をクリックする。

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